学校の探し方

通信制高校って実際どう?
不登校の子が「ここなら行ける!」と感じる学校の探し方

「この先どうなるの?」
不登校のお子さんの進路に頭を悩ませていませんか?

お子さんが中学3年生になり、高校進学という大きな節目が目の前に迫っているのに、学校にほとんど通えていない。

通知表はオール2にも届かず内申ランクは厳しいし、学力テストや模試では100点前後で特典が取れるとも思わない。このままだと、希望する高校に進学できるのか、そもそも高校に行けるのかさえ不安で夜も眠れない…、だけど、

受験生本人はノホホンとしていて危機感のかけらもない…。そんな状況に、深く心を痛めている保護者の方は少なくありません。

悩むお母さん

特に、札幌を含む北海道では近年、不登校の生徒さんが増加傾向にあります。
令和5年度には、公立小・中学校、高校を合わせて1万5千人以上もの子どもたちが学校に通えていないというデータもあります。この数字は、決して特別なことではない、ということを示しています。
あなたの家庭だけが抱えている悩みではない、ということです。

うちの子だけではない

漠然とした将来への不安と、親としての焦り

「うちの子は、本当に高校に行けるんだろうか…」

「通信制高校って選択肢もあるけれど、実際どんなところなんだろう?」

「もし高校に入学できても、また不登校になったらどうしよう…」

こんな不安が、頭の中をぐるぐると巡っていませんか?お子さんが学校に行けない状況が長く続いていると、親として「どうにかしてあげたい」「この子の将来をなんとかしたい」という焦りが募るのは当然のことです。

周りの子たちが志望校に向けて頑張っている姿を見るたびに、胸が締め付けられる思いをされているかもしれません。

悩むお母さん

「うちの子は、このままで本当に大丈夫なのだろうか」「もっとできることがあるんじゃないか」そんな自責の念に駆られることもあるでしょう。お子さんの将来を思うがゆえの、深い悩みだと、これまで多くのご家庭を見てきて感じています。

「うちの子だけじゃないんだ…」
不登校の子の高校選びに寄り添ってきた経験から

私はこれまで、数えきれないほどの不登校を経験した生徒さんと、その保護者の方々と向き合ってきました。中学1年生の夏から不登校になり、週に1、2回しか学校に行けないお子さん。内申ランクがJで、全日制高校への進学が難しい状況で、通信制高校を検討しているご家庭もたくさん見てきました。

かつて、このような状況に直面した保護者の方がいらっしゃいました。
その方は、お子さんの不登校が始まってからずっと、ご自身を責め続けていました。しかし、他のご家庭の事例や、不登校のお子さんが高校進学を果たした例を知るにつれて、「うちの子だけが特別じゃないんだ」「うちの子にも、きっと合う場所がある」と少しずつ前向きになっていかれました。

不安の根源は「情報不足」と「孤独感」かもしれません

なぜ、これほどまでに保護者の方が不安を感じるのでしょうか?

それは、「不登校」という状況が、従来の「学校に行くのが当たり前」という価値観と大きく異なるため、情報が少なく、どのように進路を考えれば良いのか分からないという「情報不足」と、周りに相談できる人が少なく、一人で抱え込んでしまう「孤独感」が大きな原因だと考えています。

悩む女性

「通信制高校」と一言で言っても、その実態は多種多様です。
どのような学校があるのか、どんな特徴があるのか、そして何よりもうちの子に本当に合う学校」はどうやって見つければいいのか。
この点が明確でないために、漠然とした不安が膨らんでしまうのです。

しかし、安心してください。不登校のお子さんが「ここなら行ける!」と感じ、実際に充実した高校生活を送れる通信制高校は、間違いなく存在します。大切なのは、正しい知識と情報を持って、お子さんと一緒に最適な学校を探すことです。

「ここなら行ける!」
不登校のお子さんがと感じる通信制高校選びの解決策

不登校のお子さんが安心して通える通信制高校を選ぶためには、いくつかの明確な基準を持つことが重要です。単に「通信制だから」という理由だけで選ぶのではなく、お子さんの特性や状況、そして将来の目標に合わせた視点で検討していきましょう。

お子さんの「好き」や「得意」を伸ばせる環境を見つける

まず大切なのは、お子さんが何を「好き」で、何を「得意」としているのか、どんなことに興味があるのか、改めてお子さんと一緒に話し合ってみることです。

きっかけは人間関係のことではじまった不登校かもしません。
でも、学校に戻れなかったのは、もしかしたら「座学」が苦手だったり、集団行動が苦手だったりしたからかもしれませんし、学習面で大きく遅れをとってしまったからかもしれません。
通信制高校の中には、通常の高校では学べないような専門的な分野に特化したコースや、体験型の学習を重視する学校も増えています。

例えば、

  • クリエイティブな分野(eスポーツ、アニメ、声優など)
    特定の専門スキルを身につけたいお子さんには、専門分野に特化した通信制高校が選択肢になります。
  • 自分のペースで学びたい
    学習進度がゆっくりなお子さんや、体調に波があるお子さんには、柔軟な学習スタイルを提供している学校が適しています。
  • 高卒資格の取得が目的
    とりあえず高卒資格を取りたいというお子さんには、シンプルに単位取得に焦点を当てた学校が良いでしょう。
  • 大学進学を視野に入れている
    通信制高校の中には、大学受験対策に特化したコースや、大学と連携している学校もあります。将来的に大学進学を考えている場合は、そのサポート体制が充実しているかを確認することが重要です。

お子さんの「こんなことをしてみたい」「こんな分野に興味がある」という小さな声に耳を傾け、それを受け止めてくれる学校を探すことが、「ここなら行ける!」という感覚につながります。

好きから可能性を探る
どの項目を重視するのかで選ぶ通信制の学校は変わってきます。

 

「やりたいこと」だけで決めるときの落とし穴に注意!

お子さんが興味を持った分野のコースがある学校を見つけたとき、「ここだ!」とすぐに飛びつきたくなる気持ちはよく分かります。しかし、「やりたいこと」だけで学校を決めてしまうのは、実は少し危険な場合があります。

たとえば、eスポーツに興味があるからと、そのコースのある学校を選んだとします。入学当初は意欲的でも、もし途中で飽きてしまったり、想像していたものと違ったと感じた場合、また学校に行きづらくなってしまう可能性も否定できません。

大切なのは、「やりたいこと」を入り口にしつつも、その裏にある**「学びの基礎」や「人間的な成長」を支える環境があるか**どうかです。

  • 基礎学力の定着へのサポートはどうか?
    どんな専門分野に進むにしても、国語などの基礎学力は将来必ず必要になります。そのサポート体制がしっかりしているかを確認しましょう。
  • 他の選択肢も柔軟に検討できるか?
    専門コースだけでなく、一般的な普通科の授業も選択できるなど、将来の進路変更(大学進学)に対応できる柔軟性があるかどうかも大切な視点です。
  • 「本当にその分野が好きで、長く続けられそうか」を見極める
    一時的な興味でなく、お子さんがその分野にどれだけ情熱を持っているか、体験入学などで実際に触れてみる機会を設けて、慎重に見極めることが大切です。

「やりたいこと」はモチベーションの源になりますが、それだけで盲目的に選ぶのではなく、長期的な視点と、いざという時のセーフティネットがある学校を選ぶ賢明さも持ち合わせましょう。

せっかく、好きなこと・やりたいことを中心に高校の3年間を楽しめたとしても、高校を卒業しても何もできない、就職・進学に困るケースもあります。

学校選びのプロセスと注意点

「サポート体制」こそが通信制高校選びの生命線

通信制高校は、生徒一人ひとりの学習スタイルに合わせて柔軟に対応してくれますが、特に不登校経験のあるお子さんにとっては、「どれだけ手厚いサポートを受けられるか」が非常に重要になります。

見るべきポイントは、以下の通りです。

  1. 担任の先生との個別面談の頻度と質
    定期的な面談があるか、担任の先生がお子さんの状況を理解し、寄り添ってくれるか。
  2. カウンセラーや心理士のケア
    心のケアが必要になった時に、専門家によるサポートを受けられるか。
  3. 学習サポート体制
    レポートの提出方法や、つまづいた時の質問対応など、具体的な学習支援は充実しているか。
  4. 登校日の柔軟性
    週に何回登校するのか、それとも自宅学習がメインなのか。お子さんのペースに合わせて選べるか。
  5. 進路サポート
    高校卒業後の進路(大学、専門学校、就職など)についても、個別に相談に乗ってくれるか。

生命線

これらのサポート体制が、お子さんが安心して学校生活を送る上で不可欠です。パンフレットやウェブサイトの情報だけでなく、必ず学校説明会に参加し、可能であれば個別相談の機会を設けて、具体的なサポート内容を確認するようにしてください。

実際に学校の雰囲気を「肌で感じる」ことの重要性

最終的に「ここなら行ける!」とお子さんが感じるかどうかは、学校の雰囲気に大きく左右されます。どんなにサポート体制が整っていても、お子さん自身が「合わない」と感じてしまえば、継続は難しくなります。

  • オープンキャンパスや学校説明会への参加
    お子さんと一緒に参加し、教員や在校生の雰囲気を直接感じることが大切です。
  • 個別相談の活用
    お子さんの不登校の状況を具体的に伝え、それに対する学校側の対応や考え方を聞いてみましょう。
  • 在校生や卒業生の声を聞く
    可能であれば、実際に通っている生徒さんや卒業生から話を聞く機会があると、よりリアルな情報が得られます。

特に、お子さんが学校に行きたがらない場合は、無理に連れて行くのではなく、保護者の方が複数校に足を運び、お子さんに「ここならどう?」と提案してみる形でも構いません。お子さんの意見を尊重しつつ、選択肢を広げてあげる姿勢が大切です。

今すぐできる!通信制高校選びを始めるための最初の一歩

「色々と調べるのは大変そう…」と感じるかもしれませんが、大丈夫です。まずは、できることから少しずつ始めてみましょう。最初の一歩が、お子さんの未来を拓く大きなきっかけになります。

まずは情報収集から!焦らず「比較検討」を

インターネット検索や資料請求から始めるのが一番手軽です。

「札幌 通信制高校 サポート充実」「札幌 通信制高校 不登校」といったキーワードで検索してみましょう。

  • パンフレットの取り寄せ
    気になる学校の資料をいくつか取り寄せて、比較検討することから始めてみてください。
    MY SCHOOL STYLEのオススメの通信制高校への資料請求はこちらから
  • ウェブサイトの熟読
    各学校のウェブサイトには、教育理念、コース内容、学費、サポート体制などが詳しく載っています。
  • オンライン説明会の活用
    遠方でなかなか学校に足を運べない場合でも、オンライン説明会を活用すれば、自宅から情報収集が可能です。

今すぐできること

注意点!「卒業後の進路」もしっかり確認

卒業後の進路についても、大学進学を希望するのか、専門学校への進学か、就職を考えているのかなど、具体的なサポート体制があるかどうかも確認しておきましょう。

安易に「通信制だからどこでも同じ」と考えるのは危険です。お子さんの将来を見据え、卒業後のビジョンまで視野に入れて検討することが、後悔しない学校選びにつながります。

お子さんの「行きたい」気持ちを最優先に!未来への扉を開くために

不登校のお子さんの高校選びは、決して簡単な道のりではありません。時には、お子さんとの意見のすれ違いに悩んだり、焦りを感じたりすることもあるでしょう。
しかし、忘れないでほしいのは、この高校選びは「お子さんが自分らしく輝ける場所」を見つけるための大切なプロセスだということです。

「うちの子は、きっと大丈夫。この子に合った場所が必ずある。」

その強い信念を持って、お子さんの「行きたい」という気持ちを何よりも大切にしてください。不登校を経験したお子さんだからこそ、自分の居場所を見つけること、そして「ここなら行ける!」と思える環境に出会うことが、その後の人生を豊かにする大きな一歩になります。

もし、一人で悩みを抱え込んでいると感じたら、ぜひ専門家に相談してください。
これまで多くの不登校のお子さんと向き合い、彼らが「ここなら行ける!」と笑顔で高校生活を送れるようになった姿を見てきました。あなたの不安を和らげ、お子さんの未来を共に考えていくお手伝いができれば幸いです。

一歩踏み出す勇気が、お子さんの未来を大きく変えるきっかけになります。
未来への扉は、すぐそこに開いています。