札幌の不登校スタイルの高校受験生が夏休みから進路を考えるならやってみて欲しいこと

不登校スタイルの高校受験生に夏休みにやってみて欲しいこと

はじめに:札幌の不登校中学3年生が直面する進路の不安  

北海道・札幌をはじめ全国で、不登校スタイルの中学3年生とその保護者は、受験前の夏休みを迎えると進路への不安が一層大きくなります。高校受験の準備が本格化する時期だからこそ、「このまま進学できるのか」「どんな選択肢があるのか」と悩む方が多いのです。

不登校スタイルでいる札幌の高校受験生が、夏休みに進路を考える時に、最初に何をするべきかを考えてみたいと思います。

中学生が考えている様子

不登校の背景と進路への影響

   不登校の理由は、友人関係のトラブル、学業の遅れ、先生との関係、身体の不調など多岐にわたります。

中には「特に理由がない」というケースも存在します。文部科学省の調査によれば、「身体の不調」が33%、「勉強がわからない」が28%、「先生のこと」が28%と、不登校の多くが学業や人間関係に起因しています。

特に「勉強の遅れ」に対する不安は大きく、進路選択の際の大きな壁となっています。

夏休みの意義と保護者が取るべき対応  

夏休みは、学校から離れた環境で自分の将来についてじっくり考えられる貴重な期間です。
まずはお子さんの現状を正確に把握しましょう。  

・家から出られるか
・学校以外なら外出できるか
・自宅で学習を進めているか
・学習の遅れの程度 

これらを確認し、状況に合った進路を検討することが大切です。

中学生が勉強している

今は進路の選択肢が多くなっていますので、安易に就職を選ぶのはおすすめできません。長期の不登校からいきなり社会に出るのは負担が大きく、段階的な進学の方が負担を軽減できる場合が多いです。

また、地元の公立高校への進学は、過去の人間関係が再燃するリスクもあるため慎重に判断しましょう。

札幌で選べる主な進路の選択肢

   不登校の中学生にも、さまざまな進路があります。札幌で代表的な選択肢は以下の通りです。

・全日制高校
現在の中学校から離れた高校に進学することで、知り合いと顔を合わせるリスクを減らせます。新しい環境で再スタートできるため、不登校の克服につながることもあります。

・通信制高校
通信制高校は、毎日通学せずに自宅学習やレポート提出、スクーリング(面接指導)などで単位を取得します。学費が安くても自己管理が求められたりすることもありますし、サポート体制が手厚く柔軟な学び方が可能できるところもあります。

実際に、私の教室の生徒さんの中にも通信制高校で自信を取り戻し、大学進学を果たした生徒さんは少なくはありません。

・定時制高校  
昼間・夜間・通信併修型など多様な形態があり、生活リズムや体調に合わせて選べます。

夏休みの過ごし方のポイント 

夏休み中は、まず「焦らせない」ことが重要です。
保護者の不安から急かしてしまいがちですが、逆効果になることもあります。

一方で「放置」も避けましょう。  

夏休み中に親子で取り組みたいこと

・通信制高校や定時制高校の情報収集
・学校オープンキャンパスへの参加
・1日15分程度からの学習習慣の再開 

これらを親子で一緒に進めることで、進路選択の幅が広がります。

中学生
中学生

まとめ:焦らず、放置せず、前向きな進路選択を

札幌の不登校中学3年生が進路不安を乗り越えるには、焦らず、かつ放置せず、適切な情報収集と対話を続けることが大切です。

夏休みという貴重な時間を活用し、通信制高校や定時制高校など多様な選択肢を検討しましょう。

お子さんの特性や状況に合った進路選びが、将来の成長につながります。不登校の経験は決してマイナスではありません。お子さんのペースを尊重しながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

札幌で不登校のお子さんの進路や通信制高校について具体的なアドバイスが必要な場合は、ぜひ専門家にご相談ください。お子さんに合った最適な進路を一緒に考えてみましょう。