こんにちは。暦の上では春が近づいていますが、札幌の2月、窓の外はまだ厳しい冬の景色が続いていますね。雪に閉ざされた通学路を眺めながら、あるいは静かな自室で、あなたは今、どんな思いで3月4日を見つめているのでしょうか。
札幌の公立高校入試本番まで、あと10日。

これまでの道のりは、決して平坦ではなかったはずです。「学校に行かない」という選択をしたあの日から、社会の基準という冷たい風にさらされ、自分自身の内側にある「焦り」や「罪悪感」と、誰にも見えない場所で戦い続けてきたのではないでしょうか。
けれど、今、こうして直前期にこの記事に辿り着いてくださっている。その事実こそが、あなたの強さの証明です。今日は、札幌での逆転合格を狙うチャレンジャーであるあなたと、それを支えるご家族へ、最新の入試情勢を踏まえた「合格への地図」を整理してお話ししたいと思います。
札幌の公立入試。内申点という「過去」は、当日点で「上書き」できる
「不登校で内申ランクが足りないから、札幌の中堅校・上位校は無理だ」と、自分の可能性に蓋をしていませんか? 北海道の公立高校入試制度は、2022年度の抜本的改革を経て、驚くほど**「当日点重視」**へと舵を切りました。

特に注目すべきは、定員の30%を選抜する際に適用される**「学力重視枠」の存在です。 札幌南や札幌西、札幌北といったトップ校のみならず、札幌の多くの公立高校がこの枠で「学力10:内申0」あるいはそれに極めて近い比率を採用しています。つまり、当日の試験で上位に食い込めば、過去の欠席日数や内申ランクのハンデを一切問わずに合格を出すという、いわば「逆転の聖域」**なのです。
不登校という経験が足かせになる時代は終わりました。過去という変えられない数字に囚われる時間は終わりです。今は、3月4日の500点満点という「変えられる変数」に、全エネルギーを注ぎ込みましょう。
残り10日、戦略的な「引き算」が合否を分ける
入試まで残りわずかとなった今、最もやってはいけないのは「全部を完璧にしようとする」ことです。 特に近年の理科や数学は難化傾向にあり、最新の道コン分析でも、正答率が極端に低い難問が散見されます。逆転合格を掴む人は、こうした難問を解く人ではなく、**「基本・中難度の問題を確実に仕留め、解けない問題を勇気を持って捨てる人」**です。

また、社会や理科は、この10日間の「詰め込み」が最も効果を発揮する教科です。 単なる用語暗記ではなく、資料から「なぜこの結果になったのか」というプロセスを理解する。その「思考の跡」を記述問題で残すことが、部分点、そして合格への決定打となります。
そして札幌の受験生にとって何より大切なのは、**「不測の事態への備え」**です。 過去には大雪による試験延期もありました。「JRが止まったら」「地下鉄が混んでいたら」というシミュレーションを一度しておくだけで、当日のメンタルは劇的に安定します。

ご家族へ。最高の「環境整備係」という女優になって
お子さんが不安定な時、見守る側の心臓も張り裂けそうなほど揺れていることとお察しします。 でも、どうか覚えておいてください。大人の不安は、Wi-Fiのように家中を飛び交い、お子さんの集中力を物理的に削いでしまうことがあります。
今の時期、求められているのは「指導者」ではなく**「最高の環境整備係」**です。 「頑張れ」という励ましよりも、温かい食事を出し、加湿器の水を換え、いつも通りの日常を演じ続ける。その「変わらない景色」の維持こそが、お子さんが本番で全力を出すための唯一の安全基地(セキュアベース)になります。

倍率の数字に一喜一憂する必要はありません。数字はあくまで「人気度」であって、お子さんの「価値」や「可能性」を決定するものではないからです。
3月4日、あなたは「新しい自分」に出会う
不登校という時間を経験したあなたは、普通に学校に通っていた生徒よりも、ずっと深く「自分とは何か」を問い続けてきたはずです。その内省の深さは、記述問題の読解力や、困難な状況で踏ん張る精神力として、必ずあなたの武器になります。

もし当日の朝、札幌の街に雪が降っても、慌てないでください。 あなたがやるべきことは、ただ一つ。問題用紙の上に「今の自分のベスト」を置いてくること。それだけです。
合格発表の朝、掲示板に自分の番号を見つけた時。 それは単なる「高校へのパスポート」ではなく、あなたが自分自身の手で未来を切り拓いたという、一生モノの自信になります。
止まっていた時計の針を動かすのは、他の誰でもない、あなた自身です。 春は、もうすぐそこまで来ています。
今日の一言: 「過去の欠席は、当日の得点で塗り替えられる。あと10日、自分だけは自分を信じ抜いて。」

もし、札幌市内の当日朝の交通対策や、直前のメンタルケアで具体的な不安があれば、いつでも教えてくださいね。この10日間をどう並走するか、一緒に考えましょう。






