不登校でも安心! 道コン自宅受験

不登校でも安心!道コンの自宅受験から高校合格を目指そう!

不登校のお子さんを持つ保護者の方にとって、お子さんの学習状況や進路について心配されることは多いものです。特に北海道・札幌では、「道コン」と呼ばれる北海道学力コンクールが高校受験の重要な指標となっていますが、「学校に行けていないのに受験できるの?」と不安に思われる方も多いでしょう。

実は、道コンは自宅でも受験可能なんです。今回は不登校のお子さんでも安心して道コンを受験し、これから迎える高校入試の進路選択に役立てる方法をご紹介します。

不登校でも受験できる!道コンの自宅受験とは

北海道学力コンクール(通称:道コン)は、北海道の小学4年生から中学3年生を対象とした模擬試験で、年間受験者数は12万人にも上る北海道最大の公開模擬試験です。

多くの生徒さんは塾や会場で受験しますが、実は自宅でも受験することができるんです。

中学生

自宅受験のメリットは、お子さんが安心できる環境で試験に臨めることです。不登校のお子さんにとって、見知らぬ会場や大勢の人がいる環境は大きなストレスになりかねません。

自宅受験なら、お子さんのペースで取り組むことができます。

北海道学力コンクールの事務局のWEBでも確認できますが、自宅受験でも結果の内容は会場受験と変わらないことが確認できます。合格率や順位、道コンSSなどの判定も同様に受け取ることができるんです。

ただし、「成績優秀者一覧」には名前が載ることはないという違いはあります。でも、それ以外の情報は同じように提供されるので安心してください。

道コン自宅受験の申し込み方法

では、具体的にどうやって自宅受験を申し込めばいいのでしょうか?

北海道学力コンクールの公式サイトから申し込むことができます。「自宅で受験」というメニューから手続きを進めていきます。

中学生

申し込み時には、お子さんの学年や受験科目などの基本情報を入力します。支払い方法はクレジットカードか郵便局払込から選べます。

申し込みが完了すると、試験日の数日前に試験問題や解答用紙などの資料が自宅に届きます。

カンタンに受験できると思いませんか?

私自身、多くの不登校のお子さんを指導してきましたが、自宅受験の仕組みがあることで、学校に行けなくても学力を測る機会を持てることは本当に大きな支えになっています。

自宅受験で成功するための準備と心構え

自宅で受験する際に大切なのは、本番と同じような環境を整えることです。

まず、試験時間をしっかり守りましょう。時計を用意して、科目ごとの制限時間を意識することが大切です。

次に、静かで集中できる環境を整えてください。スマホなどの誘惑物は別の部屋に置いておくのがおすすめです。

そして何より大切なのは、「インチキをしない」という誠実な姿勢です。時間を延長したり、答えを調べたりすることは避けましょう。

正確な実力を知ることが、今後の学習計画を立てる上で最も重要なことなんです。

不登校のお子さんの場合、学習のブランクがあることも多いと思います。そんな時は「全問解けなくても大丈夫」という気持ちで臨むことが大切です。

まずは現状を知るための一歩と考えて、できる問題から取り組んでみましょう。

自宅受験後のフォローアップが重要

道コンを受験した後のフォローアップも非常に重要です。

結果が返ってきたら、まずはお子さんの頑張りを認めてあげてください。たとえ点数が低くても、試験に向き合ったこと自体が大きな一歩です。

次に、結果を冷静に分析しましょう。どの科目が得意で、どの分野に課題があるのかを確認します。これが今後の学習計画の基礎になります。

ある不登校の中学生の保護者から相談を受けたことがあります。お子さんが初めて道コンの国語を自宅受験したところ、志望校の偏差値60に対して、結果は偏差値48だったとのこと。

絶望的な気持ちになっていましたが、私はこう伝えました。

「それ、もうやめたら?」

「え?いいんですか?」

「うん、絶望するよりも、この結果を出発点として、ここから伸ばしていくほうが幸せなんじゃない?」

そのお子さんは、その後少しずつ学習に取り組み、最終的には志望校に合格することができました。

大切なのは、結果に一喜一憂するのではなく、現状を受け止めて、そこからどう伸ばしていくかを考えることなんです。

不登校のお子さんにとって、学習の再開は大きなハードルです。でも、一歩踏み出す勇気があれば、必ず道は開けます。

あなたはお子さんの一番の理解者であり、応援者です。焦らず、お子さんのペースを尊重しながら、一緒に歩んでいきましょう。

不登校生の高校受験戦略と道コンの活用法

不登校のお子さんの高校受験において、道コンの結果は非常に貴重な客観的指標となります。

特に内申点が不利になりがちな不登校生にとって、実力を示せる入試や学校選びが重要です。

内申点と学力検査のバランスを考える

東洋経済の記事によると、不登校生の高校受験では「斜線措置」という制度があります。これは、通知表に評価がつかない教科を「/」で記載し、入試当日の学力検査の得点などから補完的に判断する仕組みです。

つまり、内申点がゼロになるわけではなく、当日の試験で挽回するチャンスがあるんです。

道コンの結果は、この「当日どれくらいの点数が取れるか」を予測する上で非常に重要な指標になります。

自分に合った受験方法を選ぶ

不登校のお子さんには、いくつかの高校受験ルートがあります。

全日制高校を目指す場合は、内申点よりも当日の試験重視の学校を選ぶと良いでしょう。道コンの結果を参考に、実力が発揮できる学校を探してみてください。

また、通信制高校や定時制高校という選択肢もあります。これらは入試の難易度が比較的低く、不登校のお子さんでも入学しやすい傾向があります。

通信制高校に合格した上で、全日制高校へのチャレンジをすることもできます。

どの道を選ぶにしても、道コンで自分の実力を把握しておくことが、適切な進路選択につながります。

まとめ:不登校でも諦めない、一歩踏み出す勇気を

不登校のお子さんでも、道コンの自宅受験を活用すれば、自分のペースで学力を測り、将来の進路を考えることができます。

大切なのは、現状を受け入れた上で、できることから少しずつ始めていく姿勢です。

私は30年以上の教育指導の中で、多くの不登校のお子さんが自分の道を見つけ、歩み始める姿を見てきました。

どんなに長い不登校期間があっても、一歩踏み出す勇気さえあれば、必ず道は開けます。

お子さんのペースを尊重しながら、一緒に歩んでいきましょう。

もし具体的な学習方法や進路についてお悩みがあれば、ぜひ専門家に相談をしてみてください。一人で抱え込まず、専門家の力も借りながら、お子さんの未来を一緒に考えていきましょう。